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至高のフレンチ…ミシェル・ブラス・トーヤ・ジャポン [-ザ・ウィンザーホテル洞爺]

飾ることのないテーブル。

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その舞台に、そして、その向こうに広がる世界と、その美味を心ゆくまで堪能しましょう!




突然ですが…

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このロゴ、この名前。
フランス内陸の、オーブラック地方、ライオール村に店を構える「ミシェル・ブラス」。
自然豊かなこの村から生まれた料理は、フランス料理の世界でも非常に高い評価を得ています。
その唯一の支店が、この日本の中でも豊かな自然を有する北海道の洞爺湖に位置する「ザ・ウィンザーホテル洞爺」内にある「ミシェル・ブラス・トーヤジャポン」。

そんな場所に、先日お邪魔してしました。

最初にお断りしておきますが、自分はグルメブロガーではないので、正直な話、料理の世界を語れるだけの知識も食の経験もありません。ただ、この地を訪れることになったので、折角ですから「その雰囲気」や「世界観」を皆さんにお届けできれば、と思い、記事にさせていただきました。

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ホテルの11階、エントランスを入って最奥に、そのレストランはあります。

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最初には書きませんでしたが、ミシュランガイドの北海道版で、三ツ星を得ることのできた4レストランの一つ、ということもあり、初めは華やかな店内をイメージしていました。
が、ご覧のとおり、そこにあるのは、非常にシンプルな造り、ゆったりとした中にわずか15のテーブル。
ミシェル・ブラス本店のコンセプトをそのまま持ってきた、余計なもののない、質素な造りです。

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お恥ずかしい話ですが、事前に殆ど知識を持つことなくここに来たので、最初は「こんなものなの?」という感じを持ってしまったのは事実です。
でも、それでいいんだ、ということを、すぐに実感することができました。

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その向こうに広がる景色!
あいにくのくもり空でしたが、美しい緑と、洞爺湖の姿。
これがあるだけで、華美な装飾もデザインも、何も要りませんよね。

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そんなテーブルの上で、これから、ミシェル・ブラス・トーヤジャポンのランチが始まります。
ミシェル・ブラスといえば「ガルグイユ」という、オーブラック地方の郷土料理をベースにした一皿が有名で、それを含んだコースもあったのですが、今回のランチはそれを含まないもの。
この話も後で知って「そういうことだったら…」と正直、思っちゃいました。
ただ、それがなくても、このレストランの世界観は十分伝わってきましたよ。

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食前酒はシャンパーニュで。


 コック-ムイエット

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卵の殻の中に、まろやかな黄身と白身のハーモニー。チーズで味付けしているのかな?
横に添えられたパンにつけて食べるも、そのままスプーンですくっていただくも良し。
子供の頃に、卵の黄身が皿に溶け出して残ったのを、どうにかして全部食べたくて、お皿をなめてしまい、怒られたという経験がありますが、そんな感じで、殻の中の卵を一口残らず平らげたい。そんな感情に襲われる一品です(笑)


 セップ茸のタルト

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シンプルなタルト。余計な味付けはなく、できたばかりなんだろうという絶妙な温かさで出てきました。
美味しかったです。


 3種のアミューズ

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スプーンはけっこう大きめな印象ですが、一口でいただけます。
このコースは3種ですが、お値段の高いコースだと、左側のくぼみの部分にも別のアミューズが乗り、5種類の味が楽しめます。
それぞれの中身は…なんだか忘れてしまいました(^^;


ここで、ミシェル・ブラスのひとつのこだわり、ライオールのナイフについて、その使い方の説明をいただきます。

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フランス料理といえば、一品毎にナイフとフォークを変えながらいただく、というのがお決まりですが、ここミシェル・ブラスではライオール地方の伝統に沿って、この一本のナイフを最後まで変えることなく使うという説明をいただきました。(料理を変える際には、パンでナイフの汚れをぬぐって、とのこと)
個人的には、こだわりはあまりないから、それはそれでOK。確かに切れるナイフではありました。


ここまでは前菜。これからが、コースメニューの始まりです。

最初は、

 私たちの庭で採れた葉を添えて
 ほぐした牛テール肉、コールラビ&マスタード

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その名の通り、牛テールをほぐしたお肉を、地場の野菜と一緒にいただきます。
一緒に添えられたスープにちょっと辛みがあるのは、マスタードなのだと思います。
ソースも美味しいのですが、牛テールには余計な味付けはされていなく、お肉の柔らかな味わいをそのままいただけます。

 日高の牧場から;
 この地の香りをつけてマリネ/ポッシェした豚ロース肉;
 キャベツ&カブ;
 ニンジン/ショウガのコンデュモン、
 クルミオイルで風味を付けたジュ


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お肉の次に、またお肉?という感じなんですが、これがかなり美味しかった!
豚ロースなんだけど、違うお肉をいただいているような柔らかさ。ライオールのナイフでも非常によく切れます。(ナイフがよいからなのかな?)
添えられた野菜たちも、地元の食材をそのまま使ったもの。それがそのまま伝わってくるような優しい味わいです。

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さらに気に入ったのが、この「アリゴ」
目の前で、チーズとジャガイモをこねて伸ばし、「ニョロッ♪」とした状態をお皿に取り分けてもらう、この料理もオーブラック地方の伝統料理らしいです。
口に入れると、うーん、表現が難しいですけど、ガムのように伸びる、けど、口の中では絶妙な感じでとろける、という感じでしょうか。チーズとジャガイモっていう、北海道に来たら是非いただきたいと思う食材を、こんな美味しく楽しい料理に仕上げたのが、お見事です!
これ、東京でもいただきたいです。


 フランス&北海道産のチーズ

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すごい量のチーズ!チーズ好きな方には堪らないですね。
ミシェル・ブラスの地元であるフランス、そして、ここ北海道のチーズが揃えられ、この中から好きなものを好きなだけ取り分けていただけるとのこと。
好みのチーズを、と言われても、種類が多すぎて迷ってしまう…

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で、控えめに(?)これだけいただきました。
皿の上に並んだ4種のチーズは、フランスと北海道それぞれの山羊のチーズ。周りが黒っぽいのは、炭を練りこんだものだそうです。
山羊のチーズって匂いがきつそう…そんなこと、全然ありません。軟らかくて美味しいです。


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お昼なので、食前酒のシャンパン以外はエビアンで。
でも、チーズの時間、ちょっとだけワインが飲みたい、って思っちゃいました。

このボトルを、洞爺湖畔の緑をバックに撮影すると「ここはフランス?」と思わず勘違いしてしまいそうな感覚に。
(フランスには、もちろん行ったことありません 笑)


ここからようやくデザートです。

 食道楽の欲を煽動…
 ジャガイモのゴーフレット
 焦がしバターのクリーム&塩味を効かせたバターのキャラメル

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「クーラン」といわれるミシェル・ブラスのメジャーなデザートは、このコースには入っていません。
でも、このゴーフレット、バターの香りがすごくいい感じで、これでも十分な感じがします。
(クーランとは、アイスを上に乗せたビスキュイで、その中から温かなソースがとろけ出る、伝統のデザートだそうです)


そして、その後に登場したのは…

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ずらっと並んだコーンの列!



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全部で5種類のコーンに盛られたアイスクリーム。これも、目の前で盛り付けてくれます。
もういただけない…と、ここでギブアップされる方も多いみたいですが(お隣の席の老夫婦は、いただかずに帰られていました)、自分はもちろん…(^^


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惜しむらくは、このコースの中に食後のコーヒーが組み込まれていないこと。
これだけ色々な料理をいただくと、最後にはやっぱりコーヒーが欲しくなるのですが…なぜなんでしょうか?

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窓の外に見える洞爺湖。この豊かな水と緑の眺めがあれば、多少料理が美味しくなくても誤魔化せてしまえるのでしょうが、この美味しい料理とこの景色が融合してしまったら…
多少お値段を払っても、「良かったな~」と十分思えるランチコースだと思います。
(でも、本音をいえば、やっぱりちょっと高い…)

ランチタイムなのでいいんですが、これ、ディナーだと、景色はほぼ「見えない」、で終わっちゃうんだろうな…


2時間近いランチのコース。スタッフにはフランスの方もいらっしゃり、楽しく話しかけてくださいます。
また、各コースの説明も丁寧にやってくださるので、そのあたりはさすが、と思います。
もっとも、本格的なフレンチって、あまりいただく機会がないので、このサービスレベルが素晴らしいのか、もっといい場所がいっぱいあるのか…それは、グルメの皆さんにお任せしましょう。



ミシェル・ブラスの世界は、ホテル1階のショップでも感じることができます。

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1階にあるこのお店のショップでは、こちらで使われている食器やワインなどを買えるようになっています。

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あの、スプーンセットもありました。

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ナイフも、実に色々な種類が用意されてます。
食器好きな皆さんには、楽しい空間でしょうね。

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レストランを去る際にお土産でいただいた、このビスケット(クッキー?)も美味しかったです。


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でも、沖縄ブログが続いている中で、なんで北海道?
わざわざこのために、北海道へ…なんてこと、あるわけないですよね。

北海道の「ザ・ウィンザーホテル洞爺」といえば、スパ好きな方は「あのスパ!」ということ、すぐにわかると思います。
そう、今年は沖縄だけでなく、北海道にも行っちゃいました!
そして、あのスパにも行ってきました~♪

その様子は、沖縄ブログが終わったら、すぐにお届けしますので、しばしお待ちくださいね。


(次の記事は、今度こそ、再び沖縄、竹富島に戻ります。)


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コメント 3

baby_pink

わわ.。シンプル美人さん
。。って表現してしまいそうなくらい全てにおいて美しいですね。
私は、こちらのような余計なもののないシンプルな雰囲気が好きなのですが
お外の景色を楽しみながら、ゆったり食事を楽しめそうですね^^
せっぷ茸のタルト、色とりどりのデザート。いいな♪
by baby_pink (2014-08-02 07:00) 

blanche-fleur

ついにあのスパに行かれましたか…!
私がSOTHYSプロダクトと出会ったあのスパに(笑)
今もSOTHYSなのかな? レポ楽しみにしてますね。
前はスパキュイジーヌとかも無かったんですが
進化し続けているようで気になります〜。
by blanche-fleur (2014-08-04 16:32) 

しんりゅう

みなさん、ご訪問、nice!&コメント、ありがとうございます!
コメント返しが大幅に遅れちゃってすみません。
この記事、現在更新中の「ウィンザーホテル洞爺」記事の先行版で
お送りしましたが、ここをはじめとして、素晴らしい時間を過ごせた
洞爺の旅でした。あと数回続きますので、是非他の記事もご覧ください。

>baby_pinkさん
飾られた、ゴージャスな食事も見た目に楽しいですが
おっしゃる通り、余計なもののないシンプルな姿で出てくる料理は
誤魔化しが効かない分、美味しいと感動が増しますね♪
この景色は、料理に色を添えてくれる、最高の脇役でしたよ!

>blanche_fleurさん
はい!あのスパに行ってきましたよ~♪
自分はSOTHYS、セントレジスで出会ったのですが(笑)
ここが出発点だったんですね。今もちゃんとありましたよ♪
進化の様子(?)は、この後、もうすぐアップしますね!
by しんりゅう (2014-09-07 10:29) 

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