すすき舞う頃… 「望水」GECCAキュイジーヌ [-望水]
すすき舞う「9月」の美味しさ、そして、「生魚」「貝」が苦手な自分の我が儘は、果たしてどんな形で生まれ変わるのでしょう…
旅館の最大の楽しみは、やはり「お食事」!という方、とても多いと思います。
お部屋で寛ぎながら、その地それぞれの旬と地元の食材を組み合わせた料理の数々。
ホテルにもルームサービスはありますが、全く違った食の楽しみ方ができるのが旅館の良さだったりもしますね。
「望水」も、東伊豆という海のすぐ傍にあるだけに、特に気になるのが海鮮を使ったお料理だと思います。
でも、最初にお断りしておくと…その全てを堪能したいという方は、別のブログへどうぞ(笑)
以前からご紹介しているとおり、自分は生のお魚、そして貝類が全般的に苦手です。
今回、お宿にリクエストしたことが最も多かったのが、この食事に関することでした。
宿泊プラン「スパ・コンシェルジュ(一休限定)」の名のとおり、こちらの夕食のメニューは「GECCAキュイジーヌ」。
スパ「HEAVENLY SPA GECCA」のコンセプトをベースとした料理の数々が並びます。
でも、その中には当然苦手食材も多いはず…
こうした声にも、望水のスタッフはきちんと応えてくれます。それは、快適なステイを願う宿としてはもちろん当然のことではありますが、それこそ「ダメな貝の種類」や「調理法」まで、かなり細かく聞いてくださいました。そして、予定されている献立をもとに(どういう順番で何が出るかは、一部を除いて食事が始まるまで明かしてくれません。それも楽しみのひとつですからね)、自分に合った料理を用意してくれました。
前置きが長くなりましたが、それでは「GECCAキュイジーヌ」のはじまりです!
旅館のお料理なんだけど、「キュイジーヌ」と名がついている通り、フレンチやイタリアンのテイストが詰まった感じです。
最初のお料理は「採れたて野菜のバーニャカウダ」。
バーニャカウダ、イタリアの冬の野菜料理として、かなり色々なところで出されるようになってきました。
望水契約農家の「小川ファーム」さんから届く採れたての野菜のオンパレード。採れたてそのままなので、根野菜のように固いものもそのままの状態で。でも、噛みしめると野菜特有の甘みをたっぷりと感じることができます。
右の写真の、ガーリックとアンチョビを加えたオリーブオイルに浸していただきます。
左写真の真ん中のゼリーも見事でした。種々のカラフルな野菜を細かく刻んでゼリーにしてありますが、綺麗で、崩していただくのが勿体なかったですね。その隣にある醤油ベースのジュレとの相性も非常に良かったです。
そう、右写真の真ん中に写っている食前酒の梅酒も、ブランデー仕立てになっていて美味しかったです。
ちなみに、この日のお酒は最初にビール、その後はシャンパーニュにしました。
コースの中には当然海の宿ということで「お造り」が用意されているのですが、生のお魚が駄目な自分のために、こちらのステーキを用意してくださいました。
魚ももちろん、美味しいのでしょうが、こちらの黒毛和牛のステーキも決して負けてません。柔らかくておいしいです。
小さく切ってグリルされた野菜も、素材そのままな感じです。
これは確か、お肉の上にうにを乗せたものだったかな…
「香り立つひと時」と題された石焼き料理と、豆腐のグラタン。
豆腐のグラタンは、旨みがたっぷりと閉じ込められていて、たまらなく美味しいです。メニューの中でもかなり人気の高い一品だそうです。
400度に熱せられた石焼きの石も、地元の海岸で採れたもの。その上で焼いているのは「天城軍鶏」。大自然の中で育てられた軍鶏をそのまま焼いて、ハーブ塩とともにいただきます。
石焼きは軍鶏の他、地元の漁港で獲れた海鮮のどちらかから選ぶことができます。ここは海鮮でも良かったんですが、苦手食材も入っていたので、こちらにしました。(ホント、海鮮好きのみなさんには、申し訳ないです)
レンコンと山芋を団子状にした一品。これも美味しかったなぁ~
最後に出てくるお食事は、ご飯とうどんからチョイスできます。
ここはやっぱり地産のオリジナル、「西伊豆棚田の黒米うどん」で。
一見するとそばにも見えるこちら、黒米をうどんに仕立てたもの。もちもちした食感が確かにうどんです。コシがあって、これはお勧め。一連のコースの締めなので量は少なめですが、これだけをもうちょっと量いただいてもいいなぁ、という感じでした。
コースの中にたびたび登場する「天城山葵」、これも絶品ですよ。
実はわさび、正直いうとあまり得意ではないのですが、今回のコースではかなり活躍しました。変に「ツーン」とした感じがなく、非常に美味でした。
最後はデザートとコーヒーで締めくくりです。
何品かをオリジナルから変えてもらったので、たとえばこのGECCAキュイジーヌに欠かせない、宿特選の「北川あじ鮨」なんかがご覧いただけなくて、ごめんなさい。
ここまでしっかりと好き嫌いに対応いただき、一生懸命満足いただけるようにと、数々の工夫をしてくださった板さん、そして詳しく説明してくださった仲居さんのYさんに感謝です!(そのわりに、料理のレポートがチープなものになってしまって、重ねてごめんなさい^^;)
終わりにはこちらの宿の名産「ニューサマーオレンジ」のオレンジピールも待ってました。
地域によっては「小夏(こなつ)」や「日向夏(ひゅうがなつ)」とも呼ばれているこちら、この皮をピール(甘露漬け)にしたこのデザートはホント、お勧めです!ニューサマーオレンジを模った容器とともにお土産にいいですよ。
食事も終わり、旅館なので、お布団の用意もしてもらいました。
畳に直接布団を敷くのではなく、マットレスを置いた上から敷いているので、ちょっとしたベッドのようです。
この枕が非常に気持ち良く(ちょっと固め、そばがらが入ってるようです)、ぐっすり眠れそうです。(実際、よく寝れました)
でも、そんなに早く寝るのは勿体ないので…
8階のラウンジで、お休み前の一杯を。
ラウンジで、シャンパン(またはソフトドリンク)のワンドリンクサービスをいただいてきました。
非常に静かなラウンジの一角で、ゆっくりと外を眺めながら…あ、外はホント真っ暗で、ほとんど何も見えません。
昼だけでなく、満月の夜に見える「ムーンロード」がここの売りのひとつでもありますが、残念ながら夜は雲が出ていて月明りをみることはできませんでした。
さらに、これで終わるのは勿体ないので…
スパのある3階にあるグラウンディングサロン「IBUKI」へ。
ナイトラウンジで、SPAの利用者と、一部プランの宿泊客はこちらでの利用が無料になるパスポートをもらうことができます。
中はごらんのように、非常に落ち着いたサロン。いわゆる旅館のカラオケがあるバーとは全く違った、静かな夜をゆっくりと楽しむ空間です。
一人だったので、ソファではなくカウンターの方でお酒をいただきました。
シャンパンばっかりいただいてたので、オリジナルのニューサマーオレンジのカクテルをいただきました。
右の写真のようなおつまみも付いてきます。あ、さざえがある…(これ、駄目なんだよなぁ…)
と、すぐさまチェンジしてくれました。左のおつまみは、地元の小魚を燻製にしたもの。魚そのままの味わいが口にひろがってきます。
いかの天ぷらも、熱々の状態で出してくれました。
この後、こちらのサロンのスタッフさんと色々な話で盛り上がり、一人旅だったけど、退屈することなく、かなり長い間楽しませてもらいました。
サロンのスタッフさんもそうですが、こちらの接客サービスの質は非常に高く、皆さん礼儀と話し方、そして会話のネタまで非常にしっかりとされています。かなりの教育を受けているようですが、ホントに不快な思いをすることがありませんでしたね。
温泉、食事、そしてお酒とたっぷり望水の夜を満喫したので、もう後は寝るだけです。
通常は浴衣なんですが、7階(フロアセブン)に宿泊するゲストには、SPAで使われている専用のローブが用意されていて、こちらでお休みいただけます。
浴衣の帯の締めつけもなく、非常に寝心地の良いこちらのローブを羽織って…今日はここまで^^
(つづく)
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※非常にここ数日バタバタしており、みなさまへのご訪問がまたも滞っています。すみません…
セントレジス大阪の記事も早くご覧いただきたいので、記事アップ優先で頑張りますので、ご了承ください。
はい・・・憧れてしまうのです。
無理だなぁ・・・
by ゆうみ (2010-10-17 17:40)
オレンジピール、美味しいですよね。
ありがとうございました。
by gorosan5670 (2010-10-17 21:25)
凄く布団が気持ち良さそうですね^^
本当ぐっすり眠れそうな布団ですね♪
by cloud9 (2010-10-17 21:54)
素晴らしい旅館の配慮ですが、しんりゅう様のセレクトも素晴らしいですね。
BARがいい感じですね☆
by mayu (2010-10-18 05:39)
どの空間もとっても温かさを感じとっても素敵な雰囲気ですね✿
お食事もどれも凝られていておいしそうです。
やっぱりおいしいお食事と睡眠は何にも変えられない贅沢・・ですよね^^
by baby_pink (2010-10-18 06:42)
お料理も美しくておいしそうです♪ バーニャカウダ、大好きなんです。
こちらのオレンジピールも魅かれます☆
いいですねー。やはりここ、絶対行きたい・・・行こう!必ず。
母と…なんて思ったけど、一人が良さそうですね~(^_^;)
by ruriy (2010-10-18 07:51)
お料理、これはこれでとても美味しそうですね♪
海鮮も確かに美味しかったですけどいろいろ違うものも食べてみた
くなりますね~。バーでの一時も素敵でこんな時間は私も大好きです(笑
大阪に行く用事があるのですがホテルもう少し落ち着いてからのがよさそう
ですね!
by citron (2010-10-19 11:02)
すごく素敵なお料理♪
バーニャカウダが出てくるなんて...
行ってみたいなぁ
by sak (2010-10-21 20:04)
伊豆って、もっと田舎ってイメージがあったのですが、
とってもお洒落なご馳走ですね☆
魚介類が食べられないなんて、勿体ないです! 私も
食べられないものいっぱいありますけどね^^;
by みち (2010-10-21 22:54)
海辺だから 海鮮を食べられる人は良いけど
苦手だった場合 何か食べられるのか
交換は可能なのか・・・(だって 料金のウチだったりするでしょ?)
そういう不安を抱えている人にとって
極端な話し アレルギーに対応して貰えるかとか
大切なことが たくさんあると思うのよ
しんりゅうさんトコは「美味しかった 良かった」で終わらないから
そこが良いんだと思うよ
好き嫌いは無いから 普段は意識しないけど (*'ー'*)ふふっ♪
by chunta (2010-10-23 00:37)